【授業紹介】看護技術Ⅰ

在学生有志のあつまり、KKS(Kenko Kagakuka Supporter)が健康科学科での授業や実習について紹介します!


〈健康科学科2回生〉

2回生春学期で履修する看護技術Ⅰという授業について紹介します。

私が1回生の時間割(2020年度)では、座学が中心で、実技を学ぶ授業はほとんどありませんでした。したがって、この看護技術Ⅰの授業は、健康科学科に入学して初めて行う「実技の授業」の一つです。養護教諭の免許を取得するためには必修の科目であり、いくつかの基本的な看護技術の紹介や習得、その技術の生かし方などを学びます。
授業で学んだ実技の内容については、三角巾や包帯法、ベッドメーキング、血圧測定、罨法などです。この記事では、その中の、三角巾と包帯法について紹介します。

まず、三角巾についてです。三角巾とは、傷の大きさに応じて使用でき、広範囲の傷や関節を包帯し、手や腕を吊るのに適している、「三角形の布」です。三角巾の使用法を知っていると、三角巾そのものが手元にない災害時などでも、ふろしき・スカーフ・シーツなどを応用することができます。
三角巾による包帯法はたくさんありますが、代表して二つご紹介します。それは「鎖骨固定」と「提肘固定」です。その中でも、腕や関節を骨折した時などに使われることが多い「提肘固定」について紹介します。けがをしていない方の背面で三角巾の両端を結び、前腕を固定する方法です。完成形の「鎖骨固定」がこちらです↓

次に、包帯法についてです。包帯法とは、けがをした際に、患部の保護や固定、圧迫などを目的として実施される処置のひとつです。授業では、怪我をした時に保護をする場合によく使われる包帯を使用し、2人1組のペアになり、1人が養護教諭役、1人が怪我をした生徒役となり、お互いに交代しながら取り組みました。
包帯法には主に6つの方法があり、環行帯・らせん帯・蛇行帯・折転帯・麦穂帯・亀甲帯があります。その中でも、ここでは、「らせん帯」と「折転帯」について紹介します。
らせん帯は、包帯の一部を重ねながららせん状に巻く方法です。完成形の「らせん帯)」がこちらです↓

そして、折転帯は、折り返してななめに重ねながら巻く方法です。
完成形の折転帯がこちらです↓

三角巾や包帯法をはじめとして、看護技術Ⅰでは、基礎的なことから応用的なことまで幅広く学ぶことができたので、将来養護教諭として働く時に必ず役に立つと感じました。

担当の森口由佳子先生は、看護師免許を取得しており、現場の経験を活かした技術を実習の時に私たちに教えてくださります。そして、何かあればすぐに気づいてくださり、相談に乗ってくださる優しい先生です。

【授業紹介】保健科指導法Ⅱ

在学生有志のあつまり、KKS(Kenko Kagakuka Supporter)が健康科学科での授業や実習について紹介します!

今回は、保健科を教えるために不可欠な知識やスキルが詰まっている、「保健科指導法Ⅱ」の紹介レポートです。


<健康科学科 3回生>

3回生春学期の保健科指導法Ⅱの授業では、全15回の講義の内容を、前半と後半の2つにわけることができます。前半には、小学校保健の内容について学習指導要領に沿って保健学習の学習指導案を作成します。指導案とは、教員が授業や指導をどのように進めていくか等をまとめた書式です。後半には、学年や項目ごとにグループを分けて指導案の説明や模擬授業の発表会を行います。

前半は、学習指導案を作成する前に小学校の保健学習の指導案を、図書館やインターネットで探したり、小学校学習指導要領の総則や体育編から体育・健康に関する指導はどうような内容であるか、どのような資質・能力の育成を目指すのかなどを考えたりします。その後、自分の興味のある学年・内容を選んで学習指導案を作成します。後半は、学年や項目ごとにグループを分けて単元名や指導と評価の計画、模擬授業などの発表会を行い、良いところや工夫してあるところ、参考になったところなどのお互いへのフィードバックを、オンライン上で受講者全員が共有します。

2021年度は、前半の学習指導案を作成する期間が遠隔授業期間であったため、学習指導要領や保健の教科書を参考にして、ゆっくり丁寧に学習指導案を作成することができました。また、後半の発表会は対面授業で行い、自分が作成した学年以外のグループごとに工夫された指導案や模擬授業を知ることができるため、今後の学習指導案を作成する際に参考にすることができました。

<小学校「保健」の教科書と、学習の目標や展開を記した指導案>

担当の山本訓子先生は、学習指導案を作成する課題において、毎回オンライン上で、より良い学習指導案を作成するためにアドバイスをしてくださるなど、とても学生に親身になって指導してくださる先生です。発表会の後には先生が小学校に勤めていた際に行っていた授業の紹介もあり、教材を活用した授業展開や児童の反応について実際の現場の貴重な話を聴くことができます。また、今後の学習指導案の作成や実習での授業において参考にしたい知識をたくさん教えてくださいます。

<科目担当の山本先生>

【授業紹介】教育心理学

在学生有志のあつまり、KKS(Kenko Kagakuka Supporter)が健康科学科での授業や実習について紹介します!

今回は、養護教諭免許や「保健」免許の取得に必修である「教育心理学」の紹介レポートです。


<健康科学科 3回生>

小中学生の頃の自分と今の自分では、困りごとや周囲の大人に対する考え方は変わってきていると思います。なぜ考え方が変わったのか?その困りごとはどのようにして解決するのか?それを教師という立場で学修出来る講義がこの教育心理学という講義です。
養護教諭は、保護者、担任の先生等の学校関係者や外部機関と協力連携を行いながら、児童生徒の成長・発達を促していく必要があります。そのため、様々な視点で物事をとらえ、働きかける力が必要です。この講義では、児童生徒目線、教師や保護者などの周囲の大人の目線の両方を身に付けていく事ができます

<「教育心理学」他、授業での学び、気づきをまとめているノート>

講義は、子どものもやもやした気持ちや他者との関係構築などの発達課題を基に実施されます。「いやいや期」や「10歳の壁」、「中1ギャップ」等の発達に関する言葉が出てきます。この言葉の背景には、発達課題や自分が成長していくために必要な事が隠されている事をこの講義を通じて理解していく事ができます。また、自分自身やきょうだいの、過去と今の不安や悩み等の困りごと、他者との関わり方を振り返る事ができます。振り返ることで、講義の中で学んだ発達段階を間近で見て学ぶ事ができます。私も歳の離れた弟がいるので、本人の行動から「この年齢なら発達段階としてこれくらいなのかな」と推測したり、「講義の中で話していた事はこういう事だったのか」と講義の中での学びが実際に生かされている事を感じたりした経験があります。

15回ある講義の中間に中間課題という課題が出題されます。内容は「発達段階に応じた企画を考える」です。具体的には、これまで学んできた各段階に沿った発達段階を基にその課題解決に向け、自分ならどのようなイベント、活動を実施するのかについて記述します。これまでの学びをどのように生かしていくのかを実践的に考える事ができ、実際に養護教諭として勤めたらこうしたい!という自分の考えを深める課題になりました。年齢に沿った発達段階を理解する事は、思った以上に難しいです。人によって好きな教科と苦手な教科に違いがあるように、発達段階でも得意な事と苦手な事があります。養護教諭として児童生徒一人一人に合った対応を行っていく事も重要です。発達段階を理解する事は、その子に合った対応を実践していけるようになる基礎になります。

担当の山村先生は公認心理師の資格を取得されており、教育現場でのカウンセリングの経験を多く持っています。講義の中では、これまでに先生が遭遇した事例を基にどのように対応・支援をしていくのかを考える時間があります。将来自分が養護教諭として勤めた際に出逢う可能性のある事例ばかりなので、学校現場で児童生徒が感じている困り事や教職員・保護者・外部機関との協力・連携の現実を知る事ができます。
子どもの発達段階を理解し、各段階での接し方や対応方法を理解・実践していく事は、将来教員という職業に就く際に必要不可欠になります。また、自分自身が親という立場になった時の育て方のヒントにもなります。養護教諭を目指す人はもちろん、そうでない人にも将来役に立つ知識・対応を身に付ける事ができる講義になっています。

<科目担当の山村先生>

【授業紹介】養護実習体験談(3年生Fさん)

私は今年の8月から9月にかけて3週間、大阪の小学校で養護実習をさせていただきました。実習では保健室に来室した児童の対応や保健指導、健康診断の他に、挨拶運動や授業見学(児童への声かけを含む)、遠足の付き添い等を経験させていただきました。

保健室やその他の場所での児童との関わりを通して、児童を理解するためには教室や保健室、友達と過ごす様子など様々な場面の児童の姿を見ることが大切であることを知りました。そして、そこで気付いたことや気になることは先生方に報告し、情報を共有することが必要だと実感しました。また、発達の特性に関する知識、対応の仕方を勉強しておくことも重要だと感じました。

体調不良や怪我で保健室に来室した児童への対応は大学で学んだ知識を用いて、実践することができました。しかし、講義の内容や教科書の通りには行かないことが多くあることを実感しました。そこで、改めて、児童を理解したうえで、その児童に合った声かけや問診、対応の仕方をその場で考えていかなければいけないことを学ぶことができました。

教室での保健指導では、準備の段階から多くの先生方に教材や授業の流れについてアドバイスをいただきました。当日は予定通りに進めることができましたが、目線の配り方や児童の当て方など課題も見つかりました。今後、児童から考えや答えを引き出し、児童の記憶に残り、実践につながる保健指導を実施できるようにしたいと思います。

実習を終えて、今の私にできること、不安や心配に思うことを知ることができました。今後、今回の実習で得ることができた課題に対して、いつ、どこで、どのような力を身につけるべきかを考え、行動していきたいと思います。

【授業紹介】産業カウンセリング演習

<健康科学科4回生>

「産業カウンセリング演習」という講義では、主に労働者の心の健康を支援する産業領域のカウンセラーに必要な面接技術である「傾聴法」(聴く力)について学んでいます。講義で基本的な傾聴のポイントや技法を学び、ロールプレイやグループ討議で基礎練習や事例を用いた演習などを行ないます。

内容は「こんなクライエント(相談者)をカウンセリングするときは、どうすればいいのか」や「カウンセリングする上でのポイントは?」など、さまざまな具体的な内容について考えたり、一緒に講義を受けている人同士でロールプレイをしてみたりします。「傾聴法」は産業領域のカウンセラーに必要な技法だけではなく、養護教諭(保健室の先生)になった際に子どもたちの声をしっかり聴くときにもポイントとなる技法です。講義を聞くだけでなく実際に行なって技術を習得できることが、この授業の特徴であると思います。

担当の長見まき子先生は、私たち学生の声に耳を傾けてくださり、とても親身になって話をしてくれる先生です。
先生は公認心理士・臨床心理士をされているので、実際の現場についてなど詳しく話を聞くことができます。