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卒業生からのメッセージ

養護教諭を目指す皆さんへ

兵庫県養護教諭(12期生Eさん)

1.実際に養護教諭として働いてみて

実際に学校現場で働いてみて、1年目で苦労したことは、養護教諭が学校に一人しかいないため、分からないことをすぐに聞くことが難しいことです。指導の先生が学校内にいるわけではないので、近隣の先生に何度も電話をして確認しました。着任して2日目で、その1年間の保健室の進め方を提案しなければならなかったり、健康診断をすぐに進めなければならなかったりします。何より1番驚いたのは、事務作業の多さです。何をいつまでに提出しなければならないのかをリストに書いて、1つずつ消していくなどの工夫が必要だと感じました。
2年目以降は、1年目を振り返り、前の先生のやり方から、徐々に自分のやり方を考えて進めることができます。児童生徒とのかかわり方も1年目の反省を生かすことができるので、よりかかわることができます。
精神的に不安の強い児童の来室が多く、心の面での支援を担任の先生と密に話しながら行う必要があると感じます。また、必要に応じてスクールカウンセラー(SC)やスクールソーシャルワーカー(SSW)にもつなげることも大切なのだと感じました。

2.コロナ問題で苦労していること

やはり感染症となると、養護教諭ということで、掃除の仕方や授業をどこまでしてよいのか、すべて聞かれます。文部科学省や教育委員会から出されたマニュアルを確認しますが、学校としての基準を細かく作らなければならなかったので、1回1回、学校医や薬剤師の先生に聞く必要があります。学校ごとに違うこともあるため、近隣の先生に聞くことで、より混乱してしまうことも多々ありました。常に新しい情報を取り入れつつ、報道に惑わされすぎないように、ずっと気を張っていなければなりませんでした。
また、体調不良者の対応も不安を抱えながら進めています。自宅で健康観察をしていない児童の健康観察を毎朝、何十人と行ないます。けがの処置も同時並行で行なうので、例年よりも朝にバタバタすることが多かったです。

3.これから採用試験を目指す皆さんへ

養護教諭の職務内容は本当に広く、からだの健康はもちろんのこと、近年ではこころの健康の事例も多いです。たくさんの児童が保健室に来室し、しんどさを訴えます。けがや疾患などの対応も必要ですが、広い目を持ち、常に先入観を持たずにかかわることがとても大切だと感じます。
養護教諭の試験は、個人面接や保健指導、実技など様々です。積極的に友達と練習したり、先生に指導していただけるようお願いしたりすることで、少しずつ力が着くと思います。私が思うポイントは、時間指定がなければ、質問に対して、長くても30秒、短いときは1文で答えるなど、長くならないように意識することだと思います。
実技は、今年度はコロナウイルス感染症の影響で十分はできないですが、実習室で練習ができるようになったら、空いている時を見つけて行ったり、物品を借りて、何度も友達同士で見せ合ったりすることで身に着くと思います。
筆記試験の対策は、東京アカデミーの分厚い参考書1冊をひたすら解きましたが、人それぞれ自分に合った勉強方法があるので、自分のやりやすい方法で、無理なく進めるのがよいのかなと思います。
試験に向かうにつれて、自分自身も周りも余裕がなくなり、精神的にしんどくなることがあります。無理をしすぎると続かなくなってしまうので、力を抜くときは抜きながら頑張って下さい。


京都府養護教諭(14期生Fさん)

1.実際に養護教諭として働いてみて、どんな感じですか?

コミュニケーション能力の必要性や、臨機応変に動くことが大切だと思いました。急に倒れた生徒や、虫に刺された…など。放課後まで生徒が来なかったけれど、部活になるとケガで来室することが増えたり、と何が起こるか分からない毎日です。幸い、私は、勤務校で複数配置なので、もう1人のベテランの養護教諭の姿を見ながら、それを自分ならどのように動くか、どんな処置がいいのか考えてみたり…。相方の養護教諭からご助言を頂き、その後自分なりに処置や対応をしています。保健や衛生に関して、養護教諭はかなり意見を求められるので、今ならばコロナについて、知識を身につけていないと自分が困ってしまいます。担任等の連携では、こちらから関わっていかないと情報が入ってこないときがあるので、出来るだけ1日1回は関わりを持つようにしています。

2.コロナ問題で苦労していることは何ですか?

コロナ問題で困っているのは、消毒をどこまで、いつまでしたらいいのか、ということです。文部科学省から出ている新しい生活様式に記載されている内容が簡潔で、「無理のない程度に~」などと書かれているので、各学校判断になっていて、少し困っています。
それから、行事が、例年と異なっていること。体育祭や文化祭、修学旅行も行っていいものなのか…。生徒のことを考えると、させてあげたい反面、感染症対策としてやはりしないほうがいいのか…。最終的に判断するのは管理職ですが、養護教諭にも意見が求められます。
また、今年が初めての勤務のため、例年通りの、普段の勤務校での動きが分かりませんので、コロナ禍でほとんどの行事が中止や延期になっていて、「いつも通り」とか、「去年みたいに」と言われると、困ってしまいます。それに、近くの学校の養護教諭とお会いして、意見を交流する機会が少ないので、他の学校の様子等を知ることが少ないです。

3.これから採用試験を目指す人へ

自分は何が得意で、何が苦手かを知っておくことです。そこから、できることの方を完璧に仕上げるのか、苦手を克服するか考えて勉強や対策をするといいのではないかと思います。
それから、勉強をするときのメリハリをつけることです。ダラダラと勉強していても、だらけてしまいます。この問題集をここまでしたら休憩、など時間を区切って行なうのもいいかもしれません。私は、家では誘惑が多いので、全く勉強せず、基本的に大学に来て勉強していました。
そして、合格後の自分を思い浮かべることです。もしかしたら受かっているかもしれない、受かっていたら、これからの自分はこんなことができる、など楽しく考えてみるのもいいと思います。この時期に応援してくれていた家族や先生達に良い報告をしよう、喜んでくれる姿を見たいと思いながら勉強していました。試験勉強をしているときは、先が見えなくて不安も多いと思いますが、みんな同じです。後悔しないように、過ごして下さい。


大学HPの「合格者から後輩へのメッセージ」を見る

大学公式HPに各地域の卒業生からのメッセージをたくさん掲載しています。是非ご覧ください。