卒業生インタビュー「先輩、教えてください!」連載(2)

健康科学科を卒業し、多方面で活躍する先輩に、在学生や教職員がインタビューします。

田之上啓太さん(健康科学科9期生・養護教諭)へ、在学生がインタビューした模様の第二回目をお伝えします。

(取材日:2021年3月21日)


Part 2:教採のこと

――現在のご職業である養護教諭になるための、教員採用試験のことも伺いたいと思います。今日のインタビュアーのみなさんも3年生が多く、まさに試験対策中ですね。

学生A ぜひ聞きたいです!まず、どうやって自治体を選ばれたか教えてほしいです。

田之上さん 僕は、地元が京都で、はじめは京都府を考えていたんです。だけど、京都府が開いている講座(*京都府「教師力養成講座」 )は養護教諭が対象ではなかったため、京都市に変更しました。

学生B 京都市は教師塾(*京都教師塾 )を開講していますね。

田之上さん 京都教師塾の塾生だからといって、試験が何か免除になるとか、そういう面はないけれど、やっぱり教師塾で人とのつながりを得られたことは、とてもよかったです。指導主事の先生とお話しできたことや、他の教員を目指している人と大学以外で情報交換できたことは、採用試験の対策という点でも、仕事につながる経験という点でも、大切でした。

学生C 地元での就職を、ということで京都が第一志望だったと思いますが、それ以外の自治体は受験されましたか?

田之上さん 現役のときは、もう一つの自治体も受験しました。

学生D じつは、私は地元で養護教諭になるか、それ以外の場所で養護教諭になるのか、迷っていて…。地元で働いていてよいことは、どんなことですか?

田之上さん うーん、試験を受けるときは、やっぱり通いやすいし、気心知れた友達もいるし、土地勘もあるし、ということを考えていました。「働き始める」というだけで、いろいろ変わって大変だから、生活環境まで変えるのもなぁとも思っていたかも。実際働いていて「やっぱり地元でよかったな」と思うことは、あんまり変わらないですね。

学生D なるほど。じゃあ、反対に、地元とは異なる場所で働くことについては、どう思いますか?

田之上さん その自治体の教育方針に共感したとか、そこで絶対働きたいんだとか、何か強い気持ちがあるのなら、地元かどうかはそんなに関係ないんじゃないかな。その自治体を選んだ理由がはっきりあれば、試験も、働いてからも、しっかりできると思います。

学生D やっぱり志望理由が大事なんですね。

田之上さん それから、これは働き始めてから思ったことだし、友だちも言っていたことなんだけれど、働いてみるとその自治体を選んだ理由がすごく明確になるよ。「何だか良いな」と選んだ自治体で、正規採用には至らなくても、講師として働いていると、子どもたちやその土地の良さ、雰囲気なんかのいいところが、どんどん言葉になるというか。

学生A そうなんですね!現役合格をもちろん目指したいけれど、講師として働く経験も大切ですね。

学生B そろそろ教採の試験日程も公表されて、具体的に日程が見えてきました(取材時は3月)。残り3か月となった時期の、おすすめの対策法はありますか?

田之上さん (すぐに)面接対策!大事だよ。

学生D 筆記試験よりも面接ですか?

田之上さん 僕はそうだった。あと3か月だ!という時期になると、一般教養も教職教養も一通り勉強した後だろうし、過去問も何周かし終わったでしょう?それなら、面接の対策をした方がいいと思う。とくに、僕が受験した京都市は「人物重視」って明記されていたし頑張ったよ。

学生B いくら勉強しても不安だけど、たしかに大体の分野は勉強し終わっていますね。面接対策、どんなことをされていましたか?

田之上さん 大学の同級生とか、仲間同士で面接練習を何度もやっていたなぁ。健康科学科の先生方がいらっしゃる大学2号館の教室で、友だちと練習をして、お互いに気付いたことを言い合って…っていうふうに。

学生C 先生方に面接をしていただくのではなくて、友だちと…ですか?

田之上さん そう、もちろん先生に指導もしていただいたけど、先生もお忙しいから、まずは仲間内で練習。お互いの普段の話し方も知っているし、「もうちょっとゆっくり話したほうがいいよ」とか「その言い方は伝わりにくい」とか、言いやすいんだ。

学生A そうか、友だちと…。

田之上さん もしかして、あんまりしたことない?

学生B (顔を見合わせながら)…うちの学年は、やってないかも…。

田之上さん やったほうがいいよ!面接練習をしたい人って声をかければ集まるんじゃない?

――コロナ禍もあって、対面ではしづらいかもしれないけれど、オンラインやビデオ通話でも、できそうですね。

学生C たしかに!ちょっと声をかけてみます!

学生A そういえば、先ほど「今、働いてみてジェンダーを意識することはない」とおっしゃっていましたが、採用試験の時、たとえば面接のときは意識しましたか?

田之上さん ああ、したねぇ。周りにも「男性ってところをアピールしないと!」とか言ってもらって(笑)。

学生B 志望者にも女性が多いし、男性がいると目立つからアピールポイントになるのかな。田之上先輩は、どんなことを話したんですか?

田之上さん それが、アピールしようとしたんだけど、学生では何を言えばいいかわからなくて(笑)。結局、それよりも志望動機とか、個人の資質について話したなぁ。

学生C 面接担当の方は、何かジェンダーについて、おっしゃっていましたか?

田之上さん ううん、それが全然記憶にないんだよね。男性だからどうこう、というお話は、僕が受験した自治体では一切なかった。むしろ、個人の素質を見られていたと感じたよ。

学生D 個人の資質…。やっぱり自己分析をして、面接対策をしていかないといけないですね。


最後の更新は一週間後です。大学生活と、田之上さんが「大切にしていること」を伺います。

5/23(日)オープンキャンパス開催!

健康科学科コーナーに是非お越し下さい!
皆さまのお越しを教職員・学生スタッフ一同でお待ちしています。

健康科学科でのスケジュール

10:30頃 手洗い実験
10:40頃 学科紹介:治部哲也先生
11:10頃 ミニ講義:斉藤ふくみ先生
「ザ保健室!」
保健室の知識と魅力を探ります。さらに児童生徒が自分を理解して、自信を持って学校生活を送れるよう支援する保健室での対応を体験します。
※ミニ講義を受講した方に、入学検定料減免の特典もあります!!
11:40頃 ミニ講義受講証の発行
11:45頃 在学生・卒業生の話
12:00頃 実習室の見学、個別相談
※11:00-13:00 教員採用試験対策講座を実施しています。外から様子を見学していただくことも可能です。

*感染症対策を取って実施する予定ですが、社会情勢の変化によっては、オープンキャンパスが、webのみでの実施となる可能性もありますので、ご来場の際は、大学ホームページでご確認下さい。

参加申込みは大学HPで!(完全予約制)
オープンキャンパス情報はこちら↓ (全体スケジュール)
https://www.fuksi-kagk-u.ac.jp/nyushi/topics/d20291.html

健康科学科公式Twitter @fukukadaiKenko

教員採用試験対策講座のお知らせ(在学生・卒業生対象)

健康科学科では、オープンキャンパス開催時に合わせて、教員採用試験対策講座を実施します。

講座は、5月23日と9月5日は11時から13時(教室開放時間含む)、それ以外の日程で開催する講座は15時から17時までです。
なお、6月20日からは教室を自習室として開放します(10時~17時)。
お問い合わせは養護看護実習室までお願いします。

申 込:不要

※当日、健康チェックシートに記入して頂きます。
※当日、来校されましたら、かならずオープンキャンパス会場(養護看護実習室周辺)にお立ち寄りの上、スタッフにお声かけください。

日程 時間 内容 場所
5月23日(日) 11時~13時 集団面接対策/模擬授業対策/場面指導/エントリーシート作成アドバイス など 短大542教室

 

*大学3号館4階の看護養護実習室から渡り廊下を渡った先の教室

6月20日(日) 15時~17時
7月11日(日)
7月24日(土)
7月25日(日)
8月7日(土)
8月22日(日)
9月5日(日) 11時~13時

※対策講座の開催形式については、対面・遠隔・ハイブリッドなど変更になる場合があります。
※社会情勢の変化により、オープンキャンパスの実施がwebのみになる場合は、対策講座を中止する可能性があります。
※上記の場合は、できるだけ早めに、学科サイト等でお知らせいたします。


<オンライン会議システム等を使用した遠隔参加希望者の方へ>

それぞれ前週の金曜日17時までに、養護看護実習室まで、メールでご連絡ください。

  • 【宛先】 kenko-jあっとtamateyama.ac.jp (あっとを半角@に変更してください)
  • 【件名】〇月〇日オープンキャンパスの対策講座について
  • 【本文記載事項】氏名、学生番号(卒業生の方は卒業年度)、希望する講座内容

感染予防について
日常生活において、風邪や季節性インフルエンザと同様に、基本的な感染症対策を徹底するとともに、ご自身の健康管理(体温チェック、風邪様症状の確認)を行なって下さい。

  1. 流水、石鹸等による手洗い、うがいの徹底 必要に応じて手指消毒等も行なう
  2. 正しいマスクの着用を含む咳エチケットの実践
  3. 不要不急な外出の自粛や人込みを避ける

また、以下のような症状等がある場合は、大学構内への入構をご遠慮下さい。

  1. ご本人又は同居する家族等に「風邪」のような症状がある場合
    ※発熱・咳などの風邪の症状・強いだるさ、下痢・腹痛・味覚・嗅覚障害
  2. 医療機関において新型コロナウイルスに感染していると診断された場合
  3. 濃厚接触者と保健所等に特定された場合

本学の感染症予防に対する取組みについては、大学ホームページをご確認下さい。

https://www.fuksi-kagk-u.ac.jp/topics/2021/d21007.html

卒業生インタビュー「先輩、教えてください!」連載(1)

健康科学科を卒業し、多方面で活躍する先輩に、在学生や教職員がインタビューします。

今回お話を伺う先輩は、京都市で養護教諭として働く田之上啓太さん(健康科学科9期生)です。養護・看護実習室にて、在学生4名がインタビュアーとしてお話を伺いました。

(取材日:2021年3月21日)


Part 1:養護教諭の実際

――今日はよろしくお願いします。まずは、現在のお仕事について教えてください。

田之上啓太さん(以下、田之上さん) 京都市の学校で養護教諭として働いています。

学生A 田之上先輩は、全国でも少ない男性の養護教諭ですね(帝京短期大学・中村先生によると、男性養護教諭は全国の養護教諭総数の0.12%)。実際のところ、男性養護教諭に対して、学校現場での反応はどんな感じですか?

田之上さん まだまだ一般的ではないな、とは感じますね。ただ、僕自身の経験では、あまり拒否的な雰囲気を感じたことはありません。周りの先生や子どもたち、保護者の方も、初めのうちは「えっ、男の人なんだ」という反応をされますが、そのあと、「男性だから」ということで困ったことはないですね。

学生B そうなんですね。健康科学科にも、各学年数人の男子学生がいて、そのなかには養護教諭を目指している人もいますが、はじめは「男子もいるんだ」と思ったけれど、そのあとはあんまり意識しないですね。

田之上さん そうだよね、健康科学科では、男子は少数派だよね。ぜひ仲良くしてあげてね(笑)。

――男性だから困ったことはない、というお話ですが、困ったこと以外で、男性「だから」という違いはありますか?

田之上さん うーん、違いはあまり感じないですね。男だから、女だからという差を感じたことは、僕はないです。いま、多様なジェンダーについての認識も広まりつつあるし、学校では自然に受け入れられていると思っています。

学生C ときどき、男性養護教諭については「女子への対応はどうなんだ?」という指摘も見かけるのですが…。

田之上さん ああ、そうだね、女子特有の、例えば生理の話とかを気にする人もいるかもしれない。でも、子どもたちは話題と場所と先生を見て相談するかどうか決めていると、僕は思っています。養護教諭が男の人だから(だれにも)相談できない、という指摘は受けたことはないです。たぶん、女性のほうが話しやすいという話題は、女性の先生に相談しているんじゃないかな。

学生C そうなんですか!ちょっと安心しました。

田之上さん 性の話でいえば、男子には男子特有の悩み、たとえば精通についてとかは、女性養護教諭には話しづらいことかもしれないし、むしろ「男性養護教諭だから」話してくれたことかなぁと思って聞いています。「男性だから、女性だからこの話題は出しづらい、だから養護教諭に向いていないんだ」というような、ジェンダーに極端にこだわることはない、と思います。

――養護教諭として働いている、やりがいについて教えてください。

田之上さん 養護教諭がいる保健室って、学校の他の場所と大きな違いがあるんです。なんだと思いますか?

学生D 大きな違い?何だろう…。

田之上さん 保健室は、「子どもたちが唯一自分で選んで訪れる場所」ということです。クラスや教室は子どもたちが自分で選べないし居なくてはならない場所かもしれない。でも、保健室は、「しんどいから行く・行かない」や、「ちょっと悩みを聞いてほしいときに行く・行かない」」は、自分で選べるんですよね。

学生D ああ、たしかに!

田之上さん さっき「唯一」って言ったけど、実はトイレも自分で選んで行く場所。でも、トイレは一人の空間だけど、保健室は養護教諭がいます。その、「必ず誰かがいる場所」を選んでいく意味を考えると、すごく保健室って大切なところだと思いませんか?

学生D そうですね、子どもによっては、大きな存在ですね。

田之上さん 担任の先生じゃない人=養護教諭と接することで、元気になったり笑顔になったりして帰っていく子どもを見ると、やりがいを感じます。

――新型コロナウイルス感染予防対策で、20年度で大変だったことは何でしょうか?

田之上さん 行事がどんどんずれていったことですね。健康診断の準備をしたのに、学校が休校になる。休校あけに健康診断を始めようと思ったら別の用事が発生する。修学旅行のために、遠足のためにと予定していたけれど、延期になる…。せっかく行った準備が無駄になったりするなど、とにかく苦労しました。

学生A 学校全体が本当に大変だったんですね。

田之上さん そうですね。養護教諭特有の大変さといえば、衛生の中心的な役割を担当していることでしょうか。

学生B あ、たしかにそうですね!

田之上さん 消毒が必要な場所はここですよ、こうやって消毒してくださいねということを発信したり、健康観察で大切なポイントを尋ねられたり、行政のガイドラインが出ているにしろ、やっぱり自分がやらないといけないことが多くて、大変でした。

学生C 専門的な知識が必要ですね。大学で勉強したことを思い出したり、ご自身で調べられたりしたんですか?

田之上さん もちろん、自分で何とかしたものもあるけれど、地域の支部会で、いろんな先生と情報交換したり、資料をいただいたりして、学ばせてもらった部分も大きいです。

学生D ほかの学校の先生とも協力することができるのですね。

田之上さん 養護教諭は学校に一人であることも多く、専門的な部分は学校内だと頼られるシーンもありますが、やっぱり不安なときもあります。そんなときは、学外の先生方とつながりがあると、とても助かりますよ。


次回は一週間後に更新予定です!養護教諭を目指す人が気になる「教員採用試験」についてお聞きします。

【引用文献】
中村千景(2016)「男性養護教諭に関する研究動向」帝京短期大学紀要 = Bulletin of Teikyo Junior College (19), 73-79

2021年度ひらめき☆ときめき サイエンスを実施しました

2021年3月28日に健康科学科の教員によって「ひらめき☆ときめき サイエンス『生活の中での「みる」を考えて安全と健康に役立てよう』」が実施されました。「ひらめき☆ときめき サイエンス」は独立行政法人日本学術振興会が科学研究費助成事業による研究成果の社会還元・普及事業の一環として関西福祉科学大学にて実施するものです。

プログラムは「みることの基礎と認知」・「明るさを考えよう」・「みることと障害」・「疲労をみる」の内容で4名の教員が担当し、様々な観点からの「みる」について、参加者のみなさまが講義や実習に取り組みました。

参加者のみなさまに、少しでも科学や研究に興味をもって頂ければと願っております。

講義の様子
照度を測定しています

ひらめき☆ときめきサイエンスについては以下の日本学術振興会のページをご参照下さい。
https://www.jsps.go.jp/hirameki/index.html