総合福祉科学学会のシンポジウム報告
総合福祉科学学会のシンポジウム報告
2025年3月5日、関西福祉科学大学において、総合福祉科学学会が開催され、第2部のシンポジウムは、健康科学科の担当で、学外の方も含め、100名以上の参加がありました。第2部のシンポジウムは、「誰も取り残さない健康作りを目指して:健康課題に取り組みにくい人が取り組むにはどうしたらいいか―柏原市の課題を通して」と題して、急激な少子化が進む中で、柏原市が実施している「誰も取り残さない健康」についてのプログラム促進に関して、地方創生の観点から大学としてどのような対策が行えるのか、どのような知見による貢献が可能なのかについて、現状の取組みも含めて報告がされました。
- 企画趣旨:関西福祉科学大学健康科学科・福田早苗氏
- 報告1:「行政の視点からの健康課題について」
「柏原市における健康づくり事業の現状と課題」(柏原市役所 健康部健康つくり課・喜多真吾氏) - 報告2:「地域の健康課題に対する本学の貢献可能性について」
- 報告2-1:「油脂の味と嗜好性について」(関西福祉科学大学福祉栄養学科・安達真一氏)
- 報告2-2:「地域やネットワークで支える健康と福祉」(関西福祉科学大学福祉創造学科・南多恵子氏)
- 報告2-3:「地域(柏原市)との連携・協働の在り方」(関西福祉科学大学リハビリテーション学科・重森健太氏)
<シンポジウムを通して>
シンポジウム実施にあたり、冨宅正浩柏原市長よりご挨拶(メッセージ)を頂きました。柏原市では、すべての市民が健康で有意義な人生を送るために、さまざまな取組みを実施しています。しかし、その実効性を高めるには、行政に委ねるだけではなく、それ以外の組織、人物の参加・支援が不可欠です。「誰も取り残さない健康」という視点で、大学全体としての地域連携をさらに目指すことが求められます。大学としては主に、場所の提供、教育資源の提供、教員の研究資源の提供といった役割を果たすことが期待されており、本シンポジウムを機として、地域・大学双方の間で更に多くのより良い連携が生まれ、発展することを期待しています。