2022年度教員採用試験・合格体験記(現役合格者)
【16期生・島根県合格・Hさん】
私は、地元・島根県の教員採用試験で合格をいただきました。3回生の2月頃から勉強を始めましたが、具体的な勉強計画も立てておらず、4回生になってようやく本腰を入れて取り組みました。私は大学近隣で一人暮らしをしていたため、家では集中力が切れると思い、授業のない日もなるべく大学に行って図書館で勉強するようにしていました。やる気がないときもとりあえず参考書を開いて勉強する習慣を身につけました。また、覚えにくいところは家の壁紙に貼りだして覚えたり、単語帳に書き写して出かける際にも持ち歩いたりして、常に頭の中から消えないようにしていました。
一次試験を終えて、まさか合格していると思っていなかったため、二次試験対策は一次試験の結果が出てから大焦りで行いました。毎日学校に朝から晩まで通い、たくさんの先生方に面接練習や小論文、実技等の指導をしていただきました。二次試験まで時間がなく、面接の内容に関しては寝る間も惜しんで練りました。
自分の夢をかなえるための大きな試験なので、うまくいかないと精神的につらくなる時もありました。しかし、一緒に試験に向けて頑張っている学科の仲間や、お忙しい中でも時間を見つけて手厚く指導してくださる優しい先生方のおかげで自分も頑張ろうと思えました。なにより、私は両親に合格を伝えたいという思いが強かったため、それが大きなモチベーションになりました。皆さんも自分なりのモチベーションを見つけて、とにかく悔いの残らないように、必死になって頑張ってください!応援しています。
【16期生・大阪市合格・Oさん】
私は、大阪市の幼稚園の養護教諭として合格しました。大阪市教師養成講座を受講していたため、一次試験(筆記・面接)は免除されました。もともと大阪での就職を考えていたので大阪市のみ受験しました。試験勉強に取り組み始めたのは、3年生の教育実習が終わってからですが、最初の方は、学校で行われる東京アカデミーの講座や教採対策講座などにいくだけで自主的に勉強はしていませんでした。3年生の3月頃から過去問を解き始め、最初は全く点数が取れず、とても焦りました。そこから少しずつ自主的に勉強するようになり、本格的に勉強するようになったのは5・6月頃で、もっと早く取り組めばよかったと後悔しています。
筆記試験について:過去問は、2016年以前は問題形式が違うので、私は主に2017年までの過去問を繰り返し解いていました。1度過去問を解いて分からなかったところは、参考書の例題などを解いて理解し、もう一度過去問を解くような感じで進めていきました。よく出される問題についてはノートにまとめたり、毎年出されている法令や環境衛生基準はWordでまとめたりして覚えていました。家ではなかなか集中できなかったので、カフェに行ったり大学で友達と勉強したりして、いろんな場所へ行き、気分を変えていました。私は人と問題を出し合いながら勉強するほうが身につくので、たまに同じ大阪市を受験する友だちと問題を出し合っていました。勉強すればするほどわからない問題が出てきて心が折れそうになりましたが、同じ目標を持つ友達と励まし合い、刺激を受けたことで最後まで頑張ることができました。
面接試験について:参事の先生による面接対策講座や健康科学科の先生にお願いして面接練習をしてもらったり、大阪市を受験する子と面接しあったりして練習していました。最初に自分について、養護教諭観について考え、ノートにまとめていました。ある程度自分の中で考えがまとまると、だいたいの質問には答えられるようになりました。場面指導は練習あるのみで、様々なお題に触れ、自分の対応について振り返るようにしていました。相手のペースにのまれないこと、自分の考えを示すことを意識していました。
教採は長期戦になるので、たまには自分の好きなことに1日使ってみたりして息抜きをしながら最後まで頑張ってください。
【16期生・大阪市合格・Nさん】
私は大阪市の教員採用試験を受験しました。大阪市教師養成講座を受講していたため、一次試験は免除となり二次試験からの専門と面接対策に絞って勉強することができました。
なかなか最初は勉強モードになることができず、本格的に対策し始めたのは3年生の3月後半ごろからでした。筆記試験の対策には主に過去問と問題集をしようしました。しかし初めのころの私には過去問を解く知識が全く身についておらず、自分自身が、どこが得意でどこが苦手かも理解できていなかったので、まずは大阪市の過去問5年分を何度も繰り返し行いました。分からないところや間違えたところは教科書や参考書、今まで授業で使用したプリントなどを見返してノートに何度も書いて覚えました。また、通学の電車や隙間時間には自分で弱点箇所をまとめたノートや参考書を何度も読んで頭に叩き込みました。
面接対策では、外部の講師の方や複数の先生方に何度も指導・助言をしていただきました。大阪市教師養成講座を受講するために3年生のころから面接練習を行い、志望動機や自分の長所・短所、経験について考えることを行っていたことも私の強みになったと思います。複数の先生方や同じ養護教諭を目指す友だちと何度も練習を繰り返し、どこが良かった、こうしたほうがよくなると思うなど、意見を伝え合うこと等をしたことも自分の力につながったと思います。
私は中学生のころから養護教諭を目指しており、少しでも合格に近づく大阪市教師養成講座を3年生のころに受講し勉強を続けてきました。大学の授業と並行して学ぶのは時にしんどい時もありますが、その分多くの必要な力も身につき二次試験により集中して勉強することができました。勉強法に正解はないとおもうので自分に合ったやり方でモチベーションを落とさないように最後までやり遂げてください。時に友達と協力し励まし合いながら、心身を崩さないように息抜きをしながら頑張ってください。
【16期生・大阪市合格・Yさん】
私は大阪市教師養成講座を受講していたので、一次試験免除で受験しました。どうしても現役合格をしたかったので、受験科目は絞ったほうが合格しやすいだろうと思い、大阪市のみを受験しました。
養護実習が11月の中旬まであり、実習終了後も日誌などを書かなければならなかったため、教採の勉強を始めたのは3年生の12月に入ってからでした。それまで教採の勉強をしたことがなく、何から勉強を始めたらいいか分からなかったので学校保健安全法を覚えるところから始めました。大阪市は過去問を見ると毎年必ず学校保健安全法の穴埋め問題が数問出ていたので、必ずすべて覚えるというつもりで勉強していました。自分の受験する自治体の問題の傾向をつかむと、勉強を始める上で役立つかなと思います。
また、東京アカデミーの問題集を自分の参考書のようにしようと思い、そこに乗っていないことや自分が分からなかった問題などはすべて書き込んで自分だけの参考書にしていました。問題演習には全国丸ごと過去問題集という問題集を使い、わからない問題がなくなるまで、2年分を何周も解きました。
面接対策は、外部講師の方や参事の先生の面接対策講座に参加するなど、実際の面接試験日は9月でしたが、一次試験に面接がある友だちと一緒に、5月頃から対策を始めました。面接練習はとても苦手でしたが、複数の先生に何度も練習を見ていただいて、自分の良さと熱意を相手に伝えることができるように練習しました。
7月頃から場面指導の練習を始めましたが、面接と違って今までに一度も経験したことがなかったので、自分の出来なさに落ち込んだり、人と比べてしまったりしてとても苦戦しました。しかし、同じ養成講座に通っていた友だちと場面指導をお互いに練習しあい、意見を言い合ったり、他の友だちとも通話などで、このような場面の場合はどう対応するべきか複数の選択肢を出し合ったりしました。場面指導は様々な考え方や可能性を想像しながら進めなければならないので、自分の意見だけでなく、友だちの意見を聴き、選択肢を増やすことはとても大切なことだと思います。
私は家であまり勉強がはかどらなかったので、可能な日は往復3時間かけて大学へ勉強をしに行っていました。初めは往復時間がもったいないので家で勉強したほうがいいと思っていましたが、大学で数時間集中して勉強したほうが身についていると感じてからは大学で友達と勉強したり、先生方に面接練習を見てもらったりしました。
教採までの期間はとても長く辛いこともあるので、時には周りに頼りながら、楽しく勉強ができる方法を見つけてほしいと思います。
私が、場面指導が苦手だったように、不得意なことは誰にでも必ずあります。でもその苦手から逃げずに自分と向き合い、たくさん練習し少しずつでも自信をつけていけたら、必ず合格できるので頑張ってください!