【授業紹介】看護臨床実習
<健康科学科3回生>
今回は2回生の2~3月に行われる看護臨床実習について紹介します。
私が行った実習先は大阪府にある病院です。
予防医療から急性期療養医療を担っており、患者・その家族の意思を尊重することを第一に考えていて、また、地域医療と地域福祉にも幅広く取り組んでいるという特徴がある病院でした。
実習前には実習に向けての準備を行うため、看護系科目担当教員から指導をしていただきました。
実習期間は10日間です。
実習を充実させるために私は、予習に力を入れ、ノートを作り、病院でしか学べないことを吸収しようと取り組みました。
その結果、10日間と短い時間でしたが、外来や病棟を沢山回ることがでました。
実際に診察を見学させていただいたり、血圧、血糖値、超音波検査、病室の環境整備(ベッドメーキング等)等を体験させていただきました。
時間がない中、質問に対して医師や看護師、検査技師等の方々に丁寧に説明をしていただき、疑問が改善され、充実した実習ができたと思います。
実習で最も感性を揺さぶられたことは、患者様の訴えやご家族に対しての働きかけです。患者様が病院を受診してくるのは、何らかの不調や改善されず持続しているなど、理由は様々ではありますが、不安を感じているからであると思います。不安がある状態で沢山の情報をされたとしても、すぐに受け入れ、理解することって難しいと思います。医師の診察を見学し、患者様の主観的情報・客観的情報を収集しながらも、不安を取り除く、あるいは軽減させ、患者様の状態に合わせて情報量や時間等を配分されていました。また、病棟実習中に救急で搬送されてきた患者様が急変する場面に遭遇しました。そのご家族はパニックになっていて、理解し、判断することがすぐにできない状態でした。医師や、看護師はそのご家族に寄り添い、今の状況やどのような処置が行われているかなど、混乱しないような声かけが行われていました。
現在、小学校のボランティアに行っており、そこでもケガをしてパニックになる子供をよく見ることがあります。必要な情報を収集しながらも不安を取り除いたり、パニックにならないような声掛けをすることがとても大事だと実感しています。
私が考える養護教諭にとっての看護臨床実習の意義とは、知識・技術、チーム医療について学習するだけでなく、養護教諭として必要となる働きかけ等のスキルを身に付ける機会であり、大学での学びがどの程度身に付いており実践できるか明確になる機会、また、看護臨床実習で視野を広げることができる機会であると思います。