学生による授業紹介Vol.3「救急処置II」
学生による授業紹介の第3回目は、野口法子先生の「救急処置Ⅱ」の授業です。今回は、健康科学科の3年生が紹介します。
「救急処置Ⅱ」の授業では、主に学校の教育現場において、日常的な健康問題や事故等、緊急性の高い場面での適切な判断と救急処置(アセスメントや対応等)について学んでいます。
授業では、どのようなケガや疾患が多いのか、それに対して、どのように救急処置を実施するのかについて学びます。また、実際にあった事例を通して、主観的データと客観的データを収集し、どのようなことが考えられるか、それに対し、どのよう救急処置を行うのかをSOAPを使って考えたり、ロールプレイングを行ったりします。例えば、頭のかゆみを訴えている児童に対して「いつから?」「他にかゆいところはない?」などの情報を収集しながら「この場合どのように対応するか」を考えて、実施に向けて計画を立てます。実施後には先生から評価をしていただき、養護実習に向けて改善を図ります。
担当の野口法子先生は、学生に対し「なぜそのように考えたのか」という根拠を大事にされており、学生が考えていることに対して傾聴し、それに対して褒め、助言して下さる素敵な先生です。実際に養護教諭をされていたので、授業では体験談などを聞くことができます。
ある日の授業では、心臓機能停止(CPA)時に一般市民や看護師が行う一次救命処置(BLS)である心肺蘇生法(CPR)の実技を行いました。また、お題に沿ったロールプレイングを考え、発表する時もありました。グループによってお題は違いますが、メンバーと試行錯誤をしながら、発表内容や配布資料を作成します。私のグループのお題は「意識喪失」だったので、溺水での心肺停止(CPA)や頭部打撲による意識レベルの低下についてのロールプレイングを実施し、脳貧血に関する配布資料を作成しました。
“SOAP”って何だろう? 養護教諭にはどのような知識・技術が必要なんだろう?と思った方は、是非、野口先生のミニ講義を体験してみて下さい。
野口先生によるミニ講義は、以下の日程のオープンキャンパスで聞くことができます。
7/27(土)「養護教諭が行う“悩み相談”って? Part1」
8/10(土)「養護教諭が行う“悩み相談”って? Part2」
ミニ講義では、思春期の子どもの発達を健康教育の視点から捉えて、お話しします。教育とは何かを一緒に考えましょう。
オープンキャンパスに参加して、是非、ミニ講義を体験してみて下さい。