2019年度教員採用試験・合格体験記(現役合格者)

【13期生・大阪市合格】

私は、地元の京都府と養成講座を受講していた大阪市を受験しました。京都府は一次試験で不合格になりましたが、大阪市で合格を頂きました。試験の対策を本格的に始めたのは4年生にあがる直前の春休み頃です。しかし、1年生の頃から電車の通学時間を利用し、専門の勉強を軽くしており、2年生から東京アカデミーの講座を受講していました。3年生の時に受ける自治体の試験内容や日程、傾向などを調べ、勉強の計画を始めました。

京都府は一次試験で一般・専門・小論文・面接があり、大阪市は二次試験(専門・面接・場面指導)からであったこと、保健の免許取得のための教育実習もあったことから、まずは苦手な一般の勉強を始めました。私は、どちらかといえば面接系の試験は得意で、専門分野も授業で学習して覚えることも多かったため、6月までは一般に重点を置いていました。

面接の対策は、試験までの期間外部講師による講義のみ集中して行い、勉強の合間に友達と自己アピールを考え、話す練習をしていました。京都府の一次試験が終わった日から、大阪市に向けて専門を引き続き過去問中心に行い、同時に面接・場面指導の対策を本格的に始めました。場面指導は、試験が9月ということもあり、夏休みに友達と集まり練習し、いろいろな意見を聞くため、複数の先生に頼み指導してもらいました。

私は高校生の頃から筆記テストが苦手で、面接などの対人テストは得意だったため、こういった進め方をしましたが、苦手な筆記を1年生や2年生の時から勉強していれば、もっと面接練習もでき、京都府も一次試験で落ちることはなかったと思います。苦手なもの、得意なもの、まずはそれを見分けた上で、自分が何から勉強すべきか、受けたい自治体の試験概要をよく調べて計画していくことが、対策において重要になると思います。全員で受かるくらいの気持ちで、いろいろな人の意見や視点を参考に、頑張ってください。


【13期生・大阪市合格】

私は4月ごろから勉強を始めました。私は多くのことを一緒にできないタイプのため、バイトは長期で休みをもらい、ボランティアも2、3ヶ月休みをもらいました。

筆記は、友達と学校に集まり、各自自分の勉強をしつつ、分からないところをみんなで話したり、休憩したりして、頑張りました。勉強内容は、主に東アカの問題集を何回かしました。私は大阪市だけでなく他の県も受けていたので、その県が一次の筆記の前に面接があるため、早くから面接練習は友達と一緒にしていました。大阪市の面接が近くなると、養成講座組で集まり、多くの先生に見てもらい、たくさんのご指導をしていただきました。

大阪市の面接が昼からだったため、その日の朝も学校に集まり、練習をしてからみんなで試験会場に向かいました。試験日が近くなると、とても緊張しましたが、みんなでワイワイ楽しく練習できたので、頑張れることができました。


【13期生・大阪市合格】

私は正直、現役合格を目指す気はありませんでした。商業高校出身であったため、周りの子たちに比べ基礎学力が低く、近年の養護教諭の倍率の高さから「今の学力では合格なんてするはずがない。」と思っていたからです。しかし、大学3年生の時に先生の勧めで受けた大阪市教師養成講座の存在が、私の意識を変えました。

養成講座を受講し、大阪市の一次試験免除を獲得した私は「このチャンスを絶対に無駄にするわけにはいかない。」と思うようになりました。つまり、私が教採と真剣に向き合い始めたのは4年生の春ということです。自分でも思います「あまりにも遅すぎる」と。

教採に対する不安を抱えながら教育実習を終えた私は、6月中旬からようやく筆記試験の勉強に取り組み始めました。採用試験の二次試験(専門教養の筆記試験)まで残り2ヶ月しかありませんでした。それから毎日、専門教養の問題集をひたすら解き、自分の苦手分野は何なのかを把握し、その問題集の問題すべて解けるようになるまで何回もやりました。筆記試験の勉強は、どれだけ妥協せずに取り組めるかという根気勝負だと思います。

面接試験の対策は、個人面接や集団面接、場面指導など様々なパターンの練習を行い、仲間たちと意見交換を行う時間を大事にしました。面接練習は1人では絶対にできません。一緒に練習してくれる仲間、そして指導してくださる先生方がいてくれたからこそ、試験に通用するレベルにまで高めることができました。

試験期間中、心が折れそうになった時が何度もありましたが、そんな苦しい時も仲間たちが励ましてくれました。皆さんも自分を応援してくれる人、一緒に頑張ってくれる仲間たちを大事にしてください。最後に、「自分の個性を磨いてください、いろんな事を経験してください、それがきっとあなたの武器になります。」


【13期生・大阪市合格】

私は、大阪市養成講座枠で大阪市に合格しました。私が最初にやったほうがいいと思うことは、同じ地域を受ける人とグループを作ることです。なぜなら、一人でできる勉強の量には限りがあるからです。筆記の勉強でも、近くに一緒に頑張る相手がいることが励みになります。面接練習も一人ではできません。多くの人の目から見た改善点や人の面接練習の様子を見ることは自分の面接をよりよくします。問題の出し合いや進捗状況を話すだけで、ストレスが発散されて、変に気張りすぎず「合格」という目標に歩いて行けたのではないかと考えています。また、大阪市は場面指導があるので、「この場合の指導のあり方は?」など多くの意見をもらうことで、深い場面指導ができたので、一緒に勉強してくれた人たちには感謝しています。

筆記の勉強には、東アカの養護教諭の本を3周はして、間違ったところだけを1周はしました。この時に、自分の苦手な傾向がわかるので、そこを重点的にやってもいいと思います。また、精選で過去問を振り返り、受ける地域の傾向も見ました。私は友達と大学が開いてから閉まるまでずっと勉強をしていましたが、大学のスキマ時間をうまく活用して頑張って欲しいと思います。

また、筆記と面接練習は並行して行うのがいいと思います。一次の試験に面接がないとしても、場数を踏むことが重要です。私たちのグループはたくさんの先生に面接のご指導をいただきました。その先生たちとの関わりもとても大切なものでした。先生が動くのではなく自分たちが率先して動くことが大切です。また、外部から来て頂いた先生の授業で面接練習を行いました。いつから勉強を始めればいいかについては、限られた合格者枠に入りたいのであれば、今すぐにでも問題集に取り組むべきだし、グループを作るべきでしょう。これからしんどいことしかないですが、終わってみれば一瞬です。友達や先生と一緒に教採に挑んでいることを忘れず、自分なりのペースで頑張ってください。


【13期生・大阪市合格】

私が教員採用試験に向けて取り組み始めたのは3年生の秋下旬からです。周りが採用試験モードに切り替わってきていて、焦ってスタートしたことを覚えています。

筆記試験の対策は、毎日一緒に頑張ってくれる友だちがいたので、大学では空き時間や授業終了後、土曜日のバイト終わり夏季休業など、大学へ毎日通うことを目標にして勉強を行いました。また、お互いに問題を出し合うことで気分転換をし、進捗状況を知ることでお互いが良きライバルとなり張り合いがでました。大学の授業で使用した問題集は何処に何が載っているが分かるくらい覚えました。

面接試験の対策は長時間の練習を行うのではなく、必要なことをノートに書きこんでおき、筆記試験の対策の合間にしていました。全てを覚えるのではなく、重要だと思うこと、面接で言いたいことを押さえておくようにしました。また、養護教諭である母と実際の事例をもとに場面指導を何度も行いました。試験で何が出題されるかは運にもよりますが、何よりも今までで一番頑張ったということが大切です。私は母と「採用試験は4度まで」の約束があったので、必死に取り組みました。

挫けることや辞めたくなることもあると思いますが、将来のためにしっかりと自分の力を出して下さい。最後に毎日一緒に頑張った友だちや家でサポートしてくれた家族に感謝しています。


【13期生・和歌山県合格】

採用試験の勉強を本格的に始めたのは、3年生の最後のテストが終わり、春休みに入ってからです。筆記対策に関しては、内容を暗記するまで何度も何度も同じ問題集を解きました。間違った問題に印を付けて正解した問題を飛ばして解いていくとどんどん1周にかかる時間が短くなり達成感がありました。和歌山県の過去問を10年分集めて、こちらも繰り返し解き、暗記しました。メインはこの2つでしたが、いろんな問題に慣れておきたいと考えたので、全国の過去問が集まっている問題集も購入し取り組みました。面接対策に関しては、教員採用試験対策の先生に面談をして頂きました。面接ノートをつくり、いろんな質問に対する自分の答えを書き連ねていきました。友達を誘い合って面接練習をすると自分の考えが深まったり、新たな考え方が生まれたりして、モチベーションが上がりました。また、忙しい時期ですが、継続してボランティアに行っていたのでボランティア先の先生方に面接対策をお願いし、見ていただきました。面接ではボランティアの経験をとても活かすことができました。

採用試験の対策を行う中で、自分に合った勉強法を見つけることが大切だと思います。私は友達と集まって勉強するのが苦手だったので、一人で図書館にほぼ毎日通い、11時くらいから19時ごろまで勉強しました。集中力がないので、すぐ飽きてケータイを触ってしまい、家に帰りたくなることもありました。そこで、設定した時間中はケータイが触れなくなるアプリを入れ、家には簡単に帰ることができないように家から40分離れた図書館に車で通っていました。効率が悪そうですが、往復の車の中で歌を歌ったりすることでストレス解消に繋がり、うまく切り替えて勉強することができました。

採用試験の対策は出口のないトンネルのようで、何度も心が折れ、よく泣いていました。しかし、その度、励ましてくれる友人、毎日お弁当を作ってくれる母、家族、先生方、多くの方の支えてくださり、乗り越えることができました。何度心が折れようとも、「絶対に養護教諭になる」という、この気持ちだけは変わることはありませんでした。養護教諭になると決めた自分の選択に自信を持ち、これから頑張ってください。応援しています。


【13期生・兵庫県合格】

私が教員採用試験の勉強を始めたのは3年生の1月ごろでした。一次試験は必ず合格したいという目標を持ち、勉強に励みました。子どもと関わる上で最低限の知識は必要だと思いますし、一次試験に合格しておくことで、来年度の採用試験において、気持ち的にも余裕を持つことができると思ったからです。毎日勉強するのは、大変だし辛いことだと思いますが、習慣付けることが大切だと思います。

基礎知識の習得には、東京アカデミーの参考書を利用しました。問題ページだけでなく、解説ページまで全て暗記をしました。この参考書で試験の直前まで何度も何度も勉強をしました。解剖とそれに関する健康診断が私の受験した自治体では毎年出題されます。解剖についての知識が足りないと考えたので、より重点的に勉強するようにしました。自治体によって出題傾向や難易度は全く異なると思うのでまずは自分が受験する試験内容を知ることが大切だと思います。

二次試験は、実技試験、模擬保健指導、個人面接がありました。対策を全くしておらず、一次試験の合格発表後から気持ち的にも凄くしんどかったです。早めに対策することが大切だと思いました。

採用試験は、緊張もしますし、大変なことも多いと思います。友人、先輩、先生方等、沢山の人に支えてもらい乗り切ることができたと思います。周囲と共に励まし合いながら乗り切って欲しいなと思います。


【13期生・北海道合格】

私は、絶対正規採用されたいという思いが強かったため、受験できる自治体はすべて受験しました。私が本格的に教採の勉強を始めたのは、3年生の10月からでした。その頃からチャレンジテストに向けて筆記の対策をし、2月頃から面接の練習を始めました。

4年生では、小学校と中学校の保健室ボランティアに行ったり、教員採用試験対策の先生との面談で、“自己理解”について深めたり、“教育とは”について深く考えました。これは、筆記の勉強の合間の良い気分転換にもなったし、養護教諭として働き始める前に自分の志を見つけることができたので、やっておいて良かったと本当に思います。5月には教科保健の免許の実習に行ったので、教採の勉強はできませんでしたが、担任の立場として教壇に立つことで、養護教諭と担任の違いを感じることができました。思った以上に勉強になることばかりだったので、積極的に挑戦してほしいと思います。

私は、教採の時期に扁桃炎になり、眠れない日が続くこともありましたが、教採を乗り越えるには体力が必要です。体調だけには十分気を付けて、自信をもって頑張ってください!北海道から応援しています!


【13期生・私立小学校合格】

この度ありがたいことに、第1志望であった母校の系列の小学校で採用して頂くことになりました。たまたま採用のある年度だったことが幸いでしたが、私学は採用が不定期な学校が多いため、HP等を見て常に情報を収集する必要があると思います。試験は、書類・1〜3次・最終の5段階で、4度の個人面接と合わせて模擬授業、保健指導、場面指導、小論文等、様々な角度で能力や人間性を見られたように思います。特に面接練習等はしませんでしたが、自分の思いをありのまま語ることができるように、考えや志を整理・精錬することに努めました。自分に合った対策を知ることが合格した要因の一つだと感じます。第1志望を私学で考える人は稀だと思いますが、勉強や対策は教採とほとんど同じです。私自身も反省する点ばかりですが、やはりコツコツ努力できることが大事です。また、面接も見る人が見れば、話し方や人相で人となりが分かるので、養護教諭としての資質を感じられるような人間性を、これからの大学生活で磨くことが大事かなと思います。皆さんの明るい未来を応援しています。