【健康行動評価・測定実習】熱中症体験と熱中症指数測定に行ってきました!
2018年12月17日、安全や健康にかかわる様々な要因の評価・測定を行う「健康行動評価・測定実習」科目では、15名の受講生が、熱中症の体験ができる設備をもつ新コスモス電機株式会社(ガスや臭気などの検知器メーカー)に行ってきました。
新コスモス電機株式会社の体験ルームでは高温・多湿の環境が作られており、その中で熱中症指数を測定し、測定値と体感を突き合わせて、熱中症をリアルに把握しました。
体験ルームでの測定の後は、熱中症予防対策についてディスカッションを行い、測定から対策まで衛生管理者としての仕事の一端を経験しました。さらに新コスモス電機株式会社の方から、簡易実験キットを用いた「ガス爆発実験」や、ショールームではガス検知器等の製品説明などをしていただき、盛りだくさんな体験をする充実した一日となりました。
【参加した学生の感想】
●体験ルームは、一般家庭のリビングルームのような場所でした。室内の温度は32.1度、湿度は62%、WBGTは30~31でした。エアコン等の暖房機具で温度を上げているだけでなく、送風機も設置してありました。室内は、「蒸し暑いが耐えられる暑さ」と感じましたが、2~3分経過すると、次第に呼吸が苦しく、頭がボーっとし、眠くなりました。室内に設置してあった送風機にあたるだけでも涼しく感じたので、送風機だけでも室内に設置すれば、環境改善につながるのではないかと感じました。
●最も印象に残っていることは、やはり熱中症体験です。今の季節は12月で寒く、冷え性の私からすると、体験ルームに入った当初は暖かいと感じる程度でしたが、室内に電気ストーブもあった影響か、3分も経つ頃には、夏場のジメジメした感覚を思い出しました。今回は10分間の体験でしたが、夏場にこの体験ルームのような環境下で作業や勉強をし続けるのは、熱中症だけではなく最悪の場合死に至る危険もあることを実感しました。この体験を通じて、衛生管理者という職務の重要性や必要性、また、自分が衛生管理者として働いたとき、自分なりにどのような対策をとるべきか考えることができました。
●私は、ショールームでの製品説明に興味を持ちました。特に、想像以上に製品の種類があった点、外国語対象の製品も多数作られている点、換気扇コントローラが学校で普及しつつあるという点です。普段の生活では検知器をあまり気にかけていませんが、いざというときにとても役に立つもので、重要な役割を果たしているということがわかりました。体験ルームは、一般家庭のリビングルームのような場所でした。室内の温度は32.1度、湿度は62%、WBGTは30~31でした。エアコン等の暖房機具で温度を上げているだけでなく、送風機も設置してありました。室内は、「蒸し暑いが耐えられる暑さ」と感じましたが、2~3分経過すると、次第に呼吸が苦しく、頭がボーっとし、眠くなりました。室内に設置してあった送風機にあたるだけでも涼しく感じたので、送風機だけでも室内に設置すれば、環境改善につながるのではないかと感じました。
●熱中症体験ルームでは、WBGT(暑さ指数)が30.3という非常に高い値で測定されました。日本体育協会が公表している「熱中症予防運動指針」において、WBGT30というのは「厳重注意」にあたり、日常生活及び運動に対して熱中症が起こる危険性が極めて高いとされています。体験ルームの中は、体感としては軽いサウナの中にいるような感覚で、その中で服を着ているため、じっとしていても少し汗ばむ暑さでした。実際に私たちが考えるべきことは、その中で勉強をした場合にきちんと取り組めるか、その中で運動した場合にどのような健康への影響があるか、学校内の環境は今のままで良いのかという部分です。私は10分間という短い時間の熱中症体験ルームでさえ、早く出たいと感じたのですから、あの部屋で勉強を長時間続けることはできないなと感じました。しかし学校現場においては、空調設備のない教室が数多く存在します。養護教諭が校内環境を管理する必要性を改めて感じました。
●熱中症体験ルームは大体30度と伺っていたので、猛暑日が続いた夏場に比べれば問題ないだろうと予想していました。しかし、実際に入ってみると、室内は想像以上に暑く、入って数分で熱っぽさや眠気、のどの渇きを感じ、体験ルームに入る前は適温だと感じていた廊下も、体験後はひどく寒く感じるといった身体の変化がありました。これらのことから、熱中症には気温だけでなく湿度や気流・輻射熱が大きく関わっていることを改めて実感しました。