【産業保健概論】4年生による進路選択の話
健康科学科には産業保健概論という1年生講義があります。
この授業では「働く人の健康」とは何かについて様々角度から学びます。
11月27日の授業では、これから「働く人」としての第一歩を踏み出そうとしている4年生に、進路選択や就職活動の話を聞きました。
【4年生の話の概要】
●私の選択した進路は「養護教諭」です。今では養護教諭になるべく様々な努力をしていますが、この進路を選択するまでに様々な感情の変化がありました。
1年生の時は、まだ大学進学という進路が決まったばかりだと考え、将来のことなど全くと言っていいほど考えていませんでしたが、必要な単位の取得と勉強だけは後々困らないようにきちんとしていました。2年生では「看護技術」などの実践的な授業が始まり、徐々に養護教諭という仕事を意識するようになりました。3年生になり、保健室ボランティア、養護実習に参加し、養護教諭の仕事を間近で見ることで、「養護教諭になりたい」という気持ちが確実になりました。4年生では教員採用試験の勉強をするにあたり、さらに気持ちが高まりました。その他にも児童養護施設での施設体験や保育士試験の勉強、インターンシップなどが自分の進路選択の上で活きたと思います。
●私の就活は、主に教員採用試験でした。大学では、勉強はしつつも、やりたいと思うことを惜しみなくし、楽しいと思える4年間を過ごしました。だからこそ、採用試験の面接では、ありのままの私を伝えることができました。そのおかげで一次試験に合格することが出来たと思います。自分に正直に、自分の心からやりたいことをすることがよりよい未来への選択へと繋がると考えています。
●私が選択した進路は、一般企業への就職です。大学2年生の頃に始めたボランティアをきっかけに、養護教諭を目指すのをやめて、一般企業へ就職することを決めました。就職活動をするにあたって苦労したことは、自己表現の難しさ、説明会を含む交通費などの出費がかさむことでした。工夫したことは、面接を楽しむこと、できるだけインターンシップに参加し、場馴れすることを意識しました。事前にやっておくべきだと感じたことは、学校以外でのコミュニティに参加すること、SPI対策講座に参加することです。準備できることはたくさんありますので、学生生活を楽しみながら過ごしていけばいいと思います。
●私は大学生協への就職を選択しました。3年生までは養護教諭を目指していましたが、養護実習を経験し、保健室で働く自分が想像できなかったことや、学生と関わる仕事がしたいと思い、就職活動に切り替えました。そして3年生の2月から、履歴書や自己PRなどの準備をはじめ、3月から本格的に就活を始めました。約80社にエントリーし、20社ほど選考に進みました。就活を進める上で、自分のしたいことが明確にならない、内定がもらえないのではないか、学校の授業との両立など、悩んでばかりでした。周りに就活をする友人も少なかったため、相談をできなくて、困りました。就活で工夫したことは、養護教諭の実習の経験やメンタルヘルスマネジメントのことをアピールし、特徴的にしたこと、学生時代の経験を話すこと、周りの人に相談し、意見をもらうことを心がけました。就活を終えて、色々な経験を積むこと、相談できる人脈を増やすことなどが大切だと感じています。また、就活に集中できるよう単位や資格を早いうちから取っておくこと、学生生活を楽しむことが大切だと考えます。